アッラーはクルアーンの中で両親の扱い方について次のように説明されています「われらは人間に対し、その両親について指図しておいた。母は弱りに弱りながら その子を胎内に 身ごもり、また乳離れまでには二年かかる。われに、またあなたがたの両親に感謝しなさい。行き着く先はわれにある。」[1]
上記の節に見られるように、アッラーは彼の後の両親に感謝の気持ちを感じるべきであると述べています。ですから、母親が自分を産んだときの苦しみを考えるだけでも、一生感謝しなければなりません。
親に対してどのように振る舞うべきかについての詳細は、次の節に示されています。「われらは人間に、両親には良くしてやるよう指図し。」[2] 親との子供の関係は、良い行動の土台の上に構築されなければなりません。この良い振る舞いについては、もう少し説明する必要があります。「あなたの主はあなたがたに、この御方の他は何ものにも仕えないよう、また両親には良くするよう定めている。そのどちらかが、あるいはどちらもがあなたのところで老いるに至ったなら、そのどちらにも荒々しい言葉を吐いて 、苛立ちをぶつけて はならない。彼らに言い返したりせず、ていねいな言葉をかけるようにしなさい。そして彼らに、慈悲からくる慎ましさの翼を垂れなさい。そして言いなさい。「主よ。幼かった私を彼らが育て上げてくれたように、二人に慈悲がありますように」。」[3] この節で明確に述べられているアッラーの善行は、次のとおりです。
1- 年をとったときに彼らを傷つけるようなことを話さないこと。
2- 年齢に関係なく、両親の心を傷つけるようなことを言わないこと。
3- 親とコミュニケーションをとる時、親が好む方法で話し合うこと。
4- 両親に慈悲と謙虚さを示すこと。
5- 年をとったときに安全で快適に感じられるようにすること。
6- 彼らについてアッラーに祈ること。
クルアーンでは、一人が稼いだ富に一部の人々の権利を持っていると言及されています。これらの人々の中で、両親が最初に来ます、次のように言います。「彼らはあなた ムハンマド に、何に費やすべきかについて尋ねるだろう。言いなさい。「良いことにやすとは、あなたがたの両親、親族、孤児、貧しい者、そして旅路にある者のため に費やすこと 。あなたがたが行うどのような良いことも、アッラーはよく知っている」。」[4]
最後に、クルアーンでイスラム教徒の例として示されている祈りの中で、両親への祈りも行われていることがわかります。「主よ。清算の確立される日に、私を、私の両親を、そして信仰者たちを赦してください。」 [5] このため、両親に祈るべきです。
[1] クルアーン31章14節
[2] クルアーン29章8節
[3] クルアーン17章23- 24節
[4] クルアーン2章215節
[5] クルアーン14章41節